巨人は神話などに登場する架空の生物ですが、
この巨人に着想を得たと思われる創作は数多くあります。
漫画「進撃の巨人」も、そんな作品のひとつです。
「進撃の巨人」は人を喰らう巨人のいる世界で、
人々は壁を築いて、その中で生活していたが、
ある日、その巨人たちが壁の中に侵入してくるというお話です。
人を喰らう巨人に追いかけられるなんて、まさに悪夢ですよね。
一体、巨人の正体はいったい何なんなのか!?
こんにちは!
三度の飯より漫画好き、読んだ漫画は数知れません、おでん正宗です。
この記事では、漫画「進撃の巨人」をご紹介します。
書籍情報
- 題名:進撃の巨人
- 作者:諫山 創(いさやま はじめ)
- 出版社:講談社
- 連載:別冊少年マガジン
- レーベル:講談社コミックスマガジン
- 既刊:全34巻
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作者情報 諫山 創(いさやま はじめ)
大分県出身の日本の漫画家、男性。
以前、別冊マガジンのインタビューで、
「シドニアの騎士」の弐瓶 勉や、「ベルセルク」の三浦健太郎、
「ザ・ワールドイズマイン」の新井英樹、
「ARMS」の皆川亮二らを尊敬していると公言しており、
中でも皆川亮二影響を受けているとのことです。
そういえば、作中にケニー・アッカーマンというキャラが出てきましたが、
皆川亮二さんぽかったです。
彼の最後の言葉で
「俺が…見てきた奴ら…みんなそうだった…酒だったり…女だったり…神様だったりもする。一族… 王様… 子供… 力…みんな何かに酔っぱらってねえとやってらんなかったんだな…」
進撃の巨人 ケニー・アッカーマンのセリフより
っていうのがあるんですが、
おっさん、この言葉にすごく共感してしまいまして、印象に残っています。
「進撃の巨人」の5つの魅力

魅力1:ストラテジー的な面白さ
主人公達は3層の壁で覆われた領地で暮らしています。
壁は巨人から人間を守るために築かれており、
一番外側の壁「ウォールマリア」は序盤に巨人に破壊され、
領土の3分の1が奪われてしまいます。
領土が減れば食べ物や資源が減って養える人間は減ってしまいます。
つまり壁を守ることは人類の命題なのですが、
この辺の設定はすごくしっかり描かれておりリアリティーがあります。
また作戦を立てて兵団を指揮して壁を守ったり領土を奪還したりするのが、
俯瞰で見た時にはストラテジーゲーム的な面白さを感じました。
魅力2:巨人 対 巨人 の戦いの躍動感
巨人対巨人の格闘戦は躍動感タップリに描かれています。
作者は格闘技を見るのが趣味だそうです。
巨人同士の格闘は40代おっさんにはウルトラマンとかエヴァンゲリオンを思い出させますが、
ウルトラマンはそこまで格闘技術は使わないし、
逆に巨人は光線みたいな飛び道具は使わないですものね。
うなじの弱点や巨人に変身した主人公がその辺りにいるところは、
エヴァンゲリオンのエントリープラグを思い出させますが、
格闘技が好きな作者なら「延髄蹴り」から思いついたのかもしれません。
解剖学的には延髄ってそこじゃないって思っちゃいますが、
アントニオ猪木氏の「延髄蹴り」がうなじに当たっているように見えるから、
うなじのあたりに延髄があるように思っている人は少なくないみたいです。
魅力3:巨人 対 人間 立体機動の恰好良さ

人間よりはるかに大きい巨人と戦うために開発された立体機動装置というものが登場します。
カッターのような剣の二刀流と腰につけたこの装置で、
スパイダーマンさながらの空中戦がすごく格好良いですね。
魅力4:良く考えられた設定が作品にリアリティーをもたらしている
誰かは忘れたけど
「大きいウソをつく代わりに、細かいところまで設定をちゃんとしないとダメ」
みたいなことを言っていた人がいましたが、
この作者はきっと設定を考えるのが好きな人なんですよ。
立体機動装置の動力はガスとか、
刀はカッターナイフみたいに使い捨てとか、
そういった細かい設定が作品をリアリティーが感じられるものにしています。
魅力5:かつての仲間との対立
10人か11人の主人公達同期生たちの関係性が面白いですね。
一部は途中から敵方に回りますが、
完全には割り切れないので、
それが葛藤を生みドラマとなっています。
アニメ「進撃の巨人」第2期 2017年4月放送予定
「進撃の巨人」は2013年4月にアニメ化されています。
おっさんも見ていましたがすごく格好良かったですね。
個人的には「進撃の巨人」は動く方が、
つまりアニメの方が巨人対巨人の戦闘の躍動感や、
立体機動の格好良さがより感じられて良かったように感じました。
主題歌のLinked Horizonの「紅蓮の弓矢」も良い曲でした。
2017年4月には第2期が放送予定とのことで今から楽しみです。
第2期のPVも観ましたけどやばいです!

まとめ
マンガ「進撃の巨人」のご紹介でした。
私みたいな中年おっさんがこのマンガを読むと、
過去の色んな作品を思い出してしまうわけですが、
話のおおすじはやっぱり「風の谷のナウシカ(原作の方)」を思い出しちゃいますよね。
作者が「風の谷のナウシカ」から着想を得たのかどうなのかは不明ですが、
作者が公言していないのであればオマージュとは言えないような気がします。
またパクリであるとも思いません。
これをパクリと言っちゃうと色んなものがパクリになっちゃいますし後進ほど不利になってしまいます。
文化ですから先人の遺産を利用して後進がより良いものを作れるような環境が健全と思うんですけど、
みなさんはどうでしょ?
先人に敬意を示す意味で○○モデルみたいな言い方はどうでしょうね。
猿の惑星モデルとか、バビル2世モデルとか、ナウシカモデル、デビルマンモデルみたいな。
あまりにパクリパクリって作家を責め立てると、
いずれ作品なんて作れない世の中になってしまうんじゃないかって危惧します。
おっさんは作家自身が
「このアイディアはジャングル大帝モデルをもとにしています」
みたいに公言できるのが一番良い気がするのですが。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
では、また!