顔は醜いが演技の才能は超一流。
もし何らかの方法で他人の顔を奪えたなら・・・
母から託された不思議な口紅を塗って、
キスをすると、キスをした相手から顔を奪うことができる。
「もし、あの顔さえあれば・・・
必ず一流の女優になれる。」
顔を奪う相手がすごく嫌な奴だったら、
自分を陥れようとしている奴だったら、
繰り返すうちに、ためらいすらもなくなっていく。
こんにちは!
三度の飯より漫画好き、おでん正宗です!
この記事では、漫画「累」(かさね)をご紹介します。
書籍情報
- 作品名:累(かさね)
- 作者 :松浦だるま(まつうら だるま)
- 掲載誌:イブニング
- 出版社:講談社
- 単行本:イブニングKC 既刊 10巻(2016.12.27現在)
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作者情報
松浦 だるま
日本の女性漫画家、1984年生まれ。
女子美術大学芸術学部中退。漫画家国広あづさのアシスタントを務めた。
講談社イブニング新人賞優秀賞を2回獲得した。1回目は『チョコレートミントの初恋』で2009年の第12回イブニング新人賞「ゆうきまさみ大賞」優秀賞。2回目は『雪女と幽霊』で2012年の第19回イブニング新人賞「宇仁田ゆみ大賞」優秀賞。
2013年から『累』を『イブニング』誌に連載中。2014年にスピンオフ『誘』で小説家デビュー。
出典:wikipedia 2016.12.27
松浦 だるまの代表作
小説 「誘」(いざな)
累の母親を主人公としたスピンオフ作品
「累」(かさね)のみどころ
怪談 累ヶ淵(かいだん かさねがふち)
江戸時代、茨城県常総市の鬼怒川沿岸に累ヶ淵と呼ばれる場所があり、
この地を舞台にした「累もの」と呼ばれる怪談話がベースではないかと思われます。
歌舞伎のや落語の「真景 累ヶ淵」の元にもなった話です。
下総国岡田郡羽生村に、百姓・与右衛門(よえもん)と、その後妻・お杉の夫婦があった。お杉の連れ子である娘・助(すけ)は生まれつき顔が醜く、足が不自由であったため、与右衛門は助を嫌っていた。そして助が邪魔になった与右衛門は、助を川に投げ捨てて殺してしまう。あくる年に与右衛門とお杉は女児をもうけ、累(るい)と名づけるが、累は助に生き写しであったことから助の祟りと村人は噂し、「助がかさねて生まれてきたのだ」と「るい」ではなく「かさね」と呼ばれた。 両親が相次いで亡くなり独りになった累は、病気で苦しんでいた流れ者の谷五郎(やごろう)を看病し、二代目与右衛門として婿に迎える。しかし谷五郎は容姿の醜い累を疎ましく思うようになり、累を殺して別の女と一緒になる計画を立てる。正保4年8月11日(1647年)、谷五郎は家路を急ぐ累の背後に忍び寄ると、川に突き落とし残忍な方法で殺害した。 その後、谷五郎は幾人もの後妻を娶ったが、尽く死んでしまう。6人目の後妻・きよとの間にようやく菊(きく)という名の娘が生まれた。寛文12年1月(1672年)、菊に累の怨霊がとり憑き、菊の口を借りて谷五郎の非道を語り、供養を求めて菊の体を苦しめた。近隣の飯沼にある弘経寺(ぐぎょうじ)遊獄庵に所化として滞在していた祐天上人はこのことを聞きつけ、累の解脱に成功するが、再び菊に何者かがとり憑いた。祐天上人が問いただしたところ、助という子供の霊であった。古老の話から累と助の経緯が明らかになり、祐天上人は助にも十念を授け戒名を与えて解脱させた。
出典:wikipedia 2016.12.27
主要登場人物
漫画の登場人物と比較してみると面白いので、主要な登場人物を紹介します。
- 淵 累(ふち かさね):主人公
- 淵 透世(ふち すけよ)、誘(いざな):主人公の母、本物の淵透世から顔を奪って入れ替わっている。
- 野菊(のぎく):累の異母兄弟
- 海道 与(かいどう あたえ):累と野菊の父
口紅のもたらす狂気

母から託された口紅、
人の顔を奪うことに徐々に罪悪感も無くなっていく主人公、
伝説の女優である母も同じように他人の顔を奪っていたという。
母子、父、妹を中心として、
周りの人々も狂気の渦に巻き込んでいく。
まとめ
漫画「累」のご紹介でした。
演劇、芸能の正解を舞台にした現代版「累ヶ淵」。
ちょっとおどろおどろしい作品ですが、
読み始めたらぐいぐい世界観に引き込まれていきますよ。
おっさん、個人的には「累ヶ淵」の八五郎が誰になるのかと気になって読んでいます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
では、また!