マインドフルネス瞑想と単なるリラックスの違い! DMNとDLPFCについて

マインドフルネス

こんにちは!

マインドフルネス瞑想を生活に取り入れて、

ストレスへの対処がかなり上手になったと感じている、おでん正宗です。

ところで、マインドフルネスと瞑想って、普通にリラックスするのとどう違うの?

という疑問をお持ちの方はいませんか。

おでんも同じように思って、調べてみて分かったことがありますので、

今回記事にしてみました。

その答えには、デフォルトモードネットワーク(DMN)と、

背外側前頭前野(DLPFC)という2つのキーワードが重要となってきます。

少し専門的な話になってきますので、

まだマインドフルネスの基本的な知識がない方や、

そもそも、マインドフルネスって何という方は本記事の前に、次の二つの記事を読んでみて下さい。

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マインドフルネス瞑想と単なるリラックスの違い! DMNとDLPFCについて

DMN(デフォルトモードネットワーク)とは

マインドフルネス瞑想と単なるリラックスの違いを説明するために、

大きく関わってくる2つのキーワードの内、

まずDMN(デフォルトモードネットワーク)について説明します。

NHKのEテレ、サイエンスZEROで「ぼんやり”に潜む謎の脳活動」として紹介

最新の脳科学で「ぼんやりと過ごす」ことの重要性が浮かび上がってきた。脳の消費エネルギーのうち、意識的な活動に費やされるのはごくわずか。大半は意識とは無関係に働いていたのだ。

ぼんやりとしているときには脳内にあるネットワークが生まれていて、「自己認識」「記憶」「情報の統合」など重要な機能を担っているらしい。

さらに、このネットワークは「認知症」や「うつ病」などさまざまな病気との関連もわかってきてきた。

出典:サイエンスZEROのHP 2016.11.7

パソコンがバックグラウンドで色々しているように、

我々がぼんやりとしているときも脳は活発に活動しています。

我々がぼんやりしているとき、

脳の後部帯状回前頭葉内側と呼ばれる場所は、シンクロするように活動しており、

このネットワークをDMN(デフォルトモードネットワーク)と呼びます。

DMN(デフォルトモードネットワーク)が消費するエネルギーは、

脳が消費するエネルギーのうち60%~80%を占め、

意識的な活動をするときに追加で必要になるのはわずか5%ほどというのです。

もちろん、DMN(デフォルトモードネットワーク)は、

「自己認識」「記憶」「見当識」などに関連する重要な役割を担っているそうなんですが、

単に活発に活動していれば良いというものではく、過剰でも不足でもいけないと言います。

ではDMN(デフォルトモードネットワーク)の活動の過不足にはどんな弊害があるのでしょう。

デフォルトモードネットワーク(DMN)とうつ病・統合失調症・認知症

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うつ病・統合失調症

DMN(デフォルトモードネットワーク)

通常では安静時に機能して意識的な活動時には機能が低下しますが、

うつ病の人では意識的な活動時も

DMN(デフォルトモードネットワーク)の活動があまり低下しないといい、

統合失調症では逆に、

安静時のDMN(デフォルトモードネットワーク)の活動が健常者より活発だといいます。

アルツハイマー型認知症・軽度認知症

脳のDMN(デフォルトモードネットワーク)と関わる部分と、

アルツハイマー型認知症の原因物質ではないかと疑われている

アミロイドβという物質の分布は良く似ている。

そのうえ、アルツハイマー病の患者らの

DMN(デフォルトモードネットワーク)に特徴的な部分が見つかり、

今後早期発見などに利用できないかと期待されているそうです。

また、健康な人との区別がつきにくい軽度認知症でも

アルツハイマー型認知症によく似た

DMN(デフォルトモードネットワーク)の特徴がみられるといいます。

今後の研究が期待されますね。

DLPFC(背外側前頭前野)とマインドフルネス 瞑想

DMN(デフォルトモードネットワーク)が活発になることが、

イコール良いことではないことが、分かっていただけたと思います。

DMN(デフォルトモードネットワーク)

マインドフルネス瞑想の関連をお話しする前に、

もう一つDLPFC(背外側前頭前野)という言葉を説明します。

DLPFCとは背外側前頭前野と呼ばれる前頭葉の一部で、

思考」や「認知」など知的活動をする際のまとめ役になる重要な部分で

大脳全体の司令塔と呼ばれる部分です。

マインドフル瞑想は単なるリラックスではない!

体操や散歩など単なるリラックスでは、

DLPFC(背外側前頭前野)の活動が低下し、

DMN(デフォルトモードネットワーク)が活動的になりますが、

その際に脳の中では様々な雑念が浮かび、それがストレスを生みだすといいます。

マインドフル瞑想をした場合は、

DLPFC(背外側前頭前野)と、

DMN(デフォルトモードネットワーク)の両方が活動的になり、

DLPFC(背外側前頭前野)が活動することで、

DMN(デフォルトモードネットワーク)がうまくコントロールされる。

その結果、ストレスを感じにくい脳になるというのです。

デフォルトモードネットワークを乱す要因

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インターネット依存

DMN(デフォルトモードネットワーク)を乱す要因として、

インターネット依存がよく挙げられます。

一口にインターネットといっても様々なものがありますよね。

スマホやパソコンでのオンラインゲームやウェブサーフィンなど、

これらを長時間、依存的にやり続けるのはあまり良くなさそうです。

問題は仕事でやらざるを得ない人ですよね。

GoogleやFacebook、Yahoo!などウェブ系の企業で、

マインドフルネス瞑想を取り入れるところが多いのも納得です。

まとめ

マインドフルネス瞑想と単なるリラックスの違いを理解する上で重要になる

DMN(デフォルトモードネットワーク)DLPFC(背外側前頭前野)の説明をしました。

単なるリラックスでは、

多くの「雑念」が浮かんできてしまいかえってストレスになってしまう。

ストレスに上手に対処するためには、

単なるリラックスではなく、

DLPFC(背外側前頭前野)DMN(デフォルトモードネットワーク)が一緒に活動する必要がある。

「今ここに」を意識するマインドフルネス瞑想は、

この状態を引き起こすわけですから、ストレスマネジメントに効果的といえそうです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

では、また!

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