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【絶対読むべき】これからの「正義」の話をしよう マイケル・サンデル【この1冊】

こんにちは!

今日はおっさんがこれまで読んだ中でも、

特に刺激を受けた本を1冊ご紹介します。

『これからの「正義」の話をしよう』という本です。

この本は2010年ですから、

今から約7年くらい前にNHKの「白熱教室」という番組で話題となった

マイケル・サンデル教授のハーバード大学での講義の内容を書籍化したものです。

当時の放送は哲学にあまり興味のなかったおっさんすら夢中になってしまう程面白く、

マイケル・サンデル教授は難解な哲学のことを非常に分かりやすくユーモアたっぷりに話してくれたのです。

単行本は当時2500円ほどしたのですが、

現在は文庫も発売され、kindle版なら720円という安価となっていますので是非ご一読を。

しかし、一度この本を読んだら面白くて愛蔵用に単行本が欲しくなってしまうのではないかとも思います。

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思考実験

マイケル・サンデル教授が講義の中で紹介していた「トロッコ問題」という有名な思考実験を紹介します。

思考実験なので法律のことは考えないこととします。

①トロッコ問題(トロッコのジレンマ)

線路を走っていたトロッコが制御不能になってしまう。

トロッコの進行方向には5人が身動きが取れなくなっていて、このままでは間もなく5人が犠牲になる。

このとき、あなたは線路の分岐器の傍にいて進路を切り替えられる唯一の人である。

進路を切り替えれば5人が助かるが、切り替えた進路にも1人の人が犠牲になってしまう。

あなたはどうするか?

②トロッコ問題の派生問題

線路を走っていたトロッコが制御不能になってしまう。

トロッコの進行方向には5人が身動きが取れなくなっていて、このままでは間もなく5人が犠牲になる。(ここまで同じ)

あなたは線路の上に掛かった橋の上に立っており、あなたの横にはかなり体重のある人が立っている。

彼を線路に突き落とせば、彼は犠牲になるが確実にトロッコは止まり5人は助かる。

あなたはどうするか?

 

サイコパスでは②でも葛藤を生じないようですが、通常①よりも②の方がより強い葛藤を生みますよね。

トロッコ問題は色々な派生問題が作りやすく面白いですね。

例えば②で体重のある人が自ら「自分を突き落としてくれ」と懇願してきたら?

5人と1人ではなくて4人と3人だったら?

などなど

 

政治思想

政治思想は細かく分けると沢山ありますが、

この本を読むうえで押さえておくと良いんじゃないかと思うものを4つ挙げておきます。

ちなみにマイケル・サンデル教授は「コミュニタリアニズム」に立脚する論者で「コミュニタリアン」です。

ですので本の中でも「功利主義」「リバタリアニズム」「リベラリズム」については否定的です。

 

「功利主義」

行為や制度の社会的な望ましさは、その結果として生じる効用(功利、有用性)(英: utility)によって決定されるとする考え方である。

引用:wikipedia

ジェレミ・ベンサムの「最大多数の最大幸福」という言葉が有名です。

1つの合理的な考えではありますが、人の命がからんだりするときには問題になりますよね。

比較するためには共通の物差しが必要になりますが、

人の命の価値を金額や数字で表すのに抵抗のある人も多いでしょう。

「リバタリアニズム」

リバタリアンは、「権力は腐敗する、絶対権力は絶対に腐敗する」(ジョン・アクトン)という信念を持っており、個人の完全な自治を標榜し、究極的にはアナキズム同様、国家や政府の廃止を理想とする。 また、自律の倫理を重んじ、献身や軍務の強制は肉体・精神の搾取であり隷従と同義であると唱え、徴兵制と福祉国家には強く反対する。なお、暴力、詐欺、侵害などが起こったとき、それを起こした者への強制力の行使には反対しない。自然権的リバタリアンと帰結主義的リバタリアンなどに分類される場合がある。

アメリカ合衆国では、選挙年齢に達した者のうちの10%から20%が、リバタリアン的観点を持っているとされている。

引用:wikipedia

アメリカでは選挙権を持つ人の10~20%程度の人がリバタリアン的観点を持っているわけですから結構多いですね。

マイケル・サンデル教授のいるハーバード大学はアメリカにあるわけですしね。

なんとなくですが、日本ではそんなに多くないんじゃないかなぁと思います。

「リベラリズム」

啓蒙思想から生まれた近代思想の一つであり、人間は理性を持ち従来の権威から自由であり自己決定権を持つとの立場から、政治的には「政府からの自由」である自由権や個人主義、「政府への自由」である国民主権などの民主主義、経済的には私的所有権と自由市場による資本主義などの思想や体制の基礎となり、またそれらの総称ともなった。自由主義は政治や経済における多元主義でもある。自由主義の対比語は、政治学的には権威主義や全体主義、経済的には社会主義の計画経済などの集産主義である。必ずしも保守主義との対立概念とはいえない。米国や日本では、主として保守の立場から、福祉を重視する(穏健な)革新主義の立場を指して「リベラル」と呼称するようになり、意味の変容がみられる。

「自由主義」や「リベラリズム」という思想や用語は、時代や地域や立場などにより変化している。初期の古典的自由主義Classical Liberalism)はレッセフェール(自由放任)を重視して政府の権力を最小化する立場が多かったが、20世紀には社会的公正を重視して社会福祉など政府の介入も必要とするソーシャルリベラリズム(social liberalism、社会自由主義)が普及した。アメリカ合衆国では「リベラリズム」という用語は、このソーシャルリベラリズム(社会自由主義)の意味で使われる場合が多く、穏健な革新を目指す立場(中道左派)だとされる。政治的自由のみならず経済的自由を強調する表現はリバタリアニズムlibertarianism)および新自由主義(Neoliberalism)であり、これは新保守主義的考え方ということになり、歴史的な自由主義とは違う概念である。

引用:wikipedia

「コミュニタリアニズム」

20世紀後半のアメリカを中心に発展した共同体の価値を重んじる政治思想。

共同体主義は、現代の政治思想の見取り図において、ジョン・ロールズらが提唱する自由主義(リベラリズム)に対抗する思想の一つであるが、自由主義を根本から否定するものではない。

共同体の価値を重んじるとは言っても、個人を共同体に隷属させ共同体のために個人の自由や権利を犠牲にしても全く構わないというような全体主義・国家主義の主張ではなく、具体的な理想政体のレベルでは自由民主主義の枠をはみ出るラディカルなものを奨励することはない。むしろ、共同体主義が自由主義に批判的であるのは、より根源的な存在論レベルにおいてであり、政策レベルでは自由民主制に留まりつつも自由主義とは異なる側面(つまり共同体)の重要性を尊重するものを提唱する。

イギリスの社会学者ジェラード・デランティの整理によれば、共同体主義には、自由主義的共同体主義(リベラル・コミュニタリアニズム)、ラディカル多元主義、公民的共和主義、統治的共同体主義(ガヴァメンタル・コミュニタリアニズム)の四潮流があるという。

出典:wikipedia

日本人では宮崎哲也氏なんかが「コミュニタリアン」だそうです。

 

まとめ

マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう』の紹介でした。

哲学なんてつまらなそうと感じているかたには特におすすめします。

すごく分かりやすいし、ユーモアもあって良い意味で期待を裏切られるかと思います。

「カント」なんて本来は超難解なのに、かなり分かりやすく説明してくれますから。

どっぷり、ハマりたい人は「白熱教室」のDVDなんかもありますからおすすめです。

ハーバード大学で大人気の授業を¥14000位で見れるならみなさん見に行くでしょ?

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

では、また!

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