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んもわはーな漫画「へうげもの」、不完全な物の美に酔う

2016/10/08

こんにちは!

いきなり「んもわはー」ってなんだよ!って思いますよね。まあ、落ち着いてください順をおって説明いたします。これ、書き間違いでも文字化けでもありません。

まずタイトルの「へうげもの」ですが、「ひょうげもの」と読みます。ひょうげものとは、おどけたもの、ひょうきんに振る舞うものの意味です。

現在はモーニングKCで22巻まで出版されています。

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主人公 古田織部(ふるたおりべ)

主人公古田織部の名前は、詳しくは知らないけれども聞いたことはあるという人が多いのではないでしょうか?

古田織部は織田信長、羽柴秀吉、徳川家康らに仕えた戦国武将の一人なんですが、茶人の千利休の弟子でもあります。

 

武と数寄(すき)の間で葛藤

序盤は主人公が武人として生きるか、自分と趣味人として生きるかという葛藤がたまらなく面白いですね。

最初は武人に徹しきれない自身に罪悪感すら感じている様子がありましたが、最終的にはもう開きなっていますね。

趣味を出世の道具にもし、自分の立場を使って私利私欲を満たしたりもします。

悪いこともしますが、良いこともする。

後半は清濁併せ持つ大人物になっているわけですが、私は格好良いと思います。

 

千利休(せんのりきゅう)

織部は千利休に師事しますが、利休の模倣(守)→独自の工夫(破)→「ひょうげ」という新しい美の提唱(離)と進歩を遂げて、最終的には利休と同じような地位にまで上り詰めます。信長や利休は織部の素養は序盤から気づいていたようです。

ところでこの千利休ですが、作品中ではものすごい人物として描かれています。茶人なのにプロレスラーなみに強いんですから笑っちゃいます。関ケ原で徳川家康が前と後ろから○○(ここでは書けません)するところとか、飲んでいたコーヒーを吹きそうになりましたよ。

作中のキャラクターはみんな個性的で、それぞれが必死でそれがまた面白い。織部も他人の必死な姿を見て大ウケす場面が何度かありますから、作者が意識的に描いているところなのかもしれませんね。

 

オノマトペ

記事タイトルの「んもわはー」ですが、そうですオノマトペです。オノマトペというのは物事の状態や動きを音で表すことなんですが、この作品「みゅきん」とか「はにゃー」とかやたらとオノマトペが出てくるんですよね。

芸術を感じるのは右脳、それを論理的に説明するのは左脳とすれば、芸術性を文章で語ろうとするのはヤボだなとは以前から私も感じていたことでした。ですから物の美しさを表現するのにオノマトペを使うのは、理屈に合っていますよね。

また普通の人が使わないようなオノマトペを使って笑いをとるっていうのは、お笑いタレントなんかも良く使っている手法です。

 

不完全なものの美

完璧な芸術品は見るものに緊張を与えます。古田織部の好んだのは少しだけ不完全なもの、甲乙で言うなら乙、雅ではなく渋好みというんでしょうか、とにかくひょうげていて見るものを和ませ、融和な人間関係を助長するようなものです。また、織部自身もそういう人物として描かれています。

織部は自身の数寄を探求しつつも、信長の数寄、利休の数寄、南蛮好みなど、人それぞれの数寄があり、多様な価値観を認めています。

価値観はそれぞれですが皆命がけで、自分の数寄を追及せんとしています。

作品もおそらく終盤になり、どのような結末を迎えるのか楽しみで仕方がありません。

 

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